かれいなる日々

加齢と向き合うぐうたらな日々と、趣味ブログからはみ出たつぶやきなど

2022/05/19:缶バッジをなくした

クローゼットを搔き回していたら、缶バッジがひとつ出てきた。一瞥では何のバッジか思い出せず、つまんで軽く思い巡らすこと暫し。もう解散してしまったインディーズバンドのグッズだ。友人が好きで、ひとつふたつくれたものだ。

 

しまっておいてもな。でも捨てるのも忍びない。軽い気持ちでお弁当を入れているサブバックに留めてみる。思ったよりかわいいな、もう曲は思い出せないけれど。

 

半月くらいつけていただろうかそれは、ある日突然消えていた。

 

消えた缶バッジの行方を思う。この都会の片隅に転がるそれが、ファンの人が目に留める確率なんて限りなくゼロに近い。ましてや作ったその本人たちが。でももしそんな偶然が、全くないとは言い切れないのがこの世の憎めないところだとも思う。そんな知っている人しかわからない青春の残滓が、きっとあちこちに落ちているのだろう。

ワクチン接種の記録

コロナワクチン接種を終えたので、その記録を忘れないうちにしておく。あくまでこれは個人の一例の記録であり、なんの医学的根拠もないのでそこは何卒ご寛恕下さい。
 
結論から言うと、モデルナ社製ワクチン接種2回目完了しました。2回目がまあまあ長い闘いでしたが、接種72時間後の今は平熱に落ち着き非常に元気です。
 
1回目のワクチン接種、正直何も考えてなかった。私は普段体調を崩しても熱があまり出ないタイプで、高熱を出した記憶は手術含めて3回くらい。なんとなく自分は熱は出ない!という確信があってワクチン接種を受けた。女性が副反応出やすい、いや若者の方が…などと言われていたが、女性ではあるが若くはないしなとか。のんきなので。
 
接種後の夜からなんとなくだるく、しかし熱感以上に倦怠感がとにかく強くて、起きていてもぼんやりして何も出来ない。その日一日で治まったが、これは2度目はマズイかもなと呑気な自分でも流石に感じた。直後に出たのは軽い腕の痛みと微熱、倦怠感だったが、9日後に遅滞性の副反応で腕がパンパンに腫れた(痛みはなかった)。調べるとモデルナワクチン接種の人に見られることがあるものらしい。私は痛みはなかったが、こんなに時間を置いても腫れるの?とビックリし、真剣に2度目の接種に備えることにした。
 
ひとり暮らしで誰も頼れない。おまけに医療を取り巻く状況は日々切迫しており、何かあっても私のための病床はまず空いていない。副反応は長くても3日、大体の人は48時間程度で治まるようだったが、そこを上手くひとりで乗りきらないと、という決意を固める。
 
そこからはTwitterで体験者のツイートを見たりして自分なりに準備を進める。ちょっとイベントの準備みたいで不謹慎だがワクワクした。ここ1年半も【非日常】から離れているのだから、まあ高揚感くらい味わっても……と思いつつ。必要なものをリストアップしては買い込みつつ、細かい家事はもちろん、エアコンのフィルターを掃除し、部屋を片付け、寝具の手入れをし、冷蔵庫のナマモノも始末した。前日もよく眠り、いざ接種へ。
 
片づけた仕事も大丈夫か若干不安になりながら、接種会場へ向かいつつ(ここまでやって今回全く副反応出なかったら取り越し苦労過ぎてウケるな~)と思ったりした。
 
接種を無事に終え、昼ご飯がまだだったのでどこかで途中下車して食べようと思うも、猛暑だし都内の感染者数の増加が半端ないので寄り道は取りやめ。駅で空いているお店を見つけ、豚カツを頂いて帰宅。ずっと外食も避けていたので、久し振りでテンション上がる。美味しかった。
 
軽く買い物などして帰宅、直ぐにシャワーして熱を計る。変化なし。身体がやや重い気もするが、気のせいかも?たまに熱を計りつつ、読書したり配信を見たりしていつも通り過ごす。熱はないが腕の痛みが徐々に出てくる。腕に冷えピタを貼り、かかりつけ医に相談して貰っていたカロナールを飲む。配信が終わった1時過ぎにやや拍子抜けしつつ就寝。
 
眠りが浅くて、いつもはない中途覚醒を2度ほど。気になって都度検温するが平熱。6時に目が覚めてもやっぱり平熱。食欲もあり元気。あら、これはアテがいい方に外れたなと思い、松屋の冷凍牛めしを早朝からモリモリとたいらげる。
 
二度寝しようと思うが何故か寝つけない。接種後は安静にというのが頭にあったので、横になりYouTubeを見て過ごす。9時頃から急に寒気に襲われ熱が上がり始める。寒気がどうしようもないのであずきのチカラを温めて肩に載せる。腕の冷えピタを貼り替えついでにおでこにも貼る。10時半、38度を出したのでカロナール飲む。お医者さんに処方されるカロナールは強いので、時間をきちんと置いてと指示されていたが、昨日飲んだ時間がわからなくて焦る。最初に飲んだ時に何気なくメモしておいたので助かる。以降、薬のタイミング、熱と症状などを都度メモした。これは特に一人暮らしの人にはお勧めしたい。万が一、何か急変した時にも役立つと思う。
 
起きていても何もしたくなく、テレビすらしんどくてつけられない。寝ようとしても身の置き所がないような感じ、長く寝付けず1時間寝ては目が覚める。熱は最高で38.6度まで出た。とにかくスポドリを飲みつつ、ゼリーやフリーズドライのにゅうめんをすすって薬を飲む。食欲はわりと早めに回復し、夜にはお粥を食べられた。はずみが着くとお腹が空き、高熱でこんなに食べてるのヤバいのでは?と検索すると、副反応で食欲が壊れた人がかなり散見されたので安心して食べる。抗体をつくろうとしてるからエネルギーがいるのでは?という言説を信じることにする。
 
結局この日は38度から下がらず。起きていても何も出来ない、90分以上寝ることも出来なくて困った。ウトウトしては寒気、もしくは暑くて起きるの繰り返し。熱中症怖いので(正確に気温がわかる体温ではないから)エアコンは入れっぱなしにした。体感だけど、ゾクゾクする寒気をやり過ごすのがキツかったです。長袖と冬布団は用意しておいたけど、首周りの寒気にあずきのチカラが役立った!!寝てると血行悪くなるし、それも解消できた。わざわざ買わなくてもいいけどある人は是非。もしくは湯たんぽもいいかも(と思ったんだけど、フラフラしてる時に大量の熱湯を使う気になれなくてやめた。レンチンの湯たんぽとかある人はいいかもしれない)。
 
気を紛らわしたいので何か音声とか流しておきたいけど、好きな音楽も3曲くらいで無理になるし、映像ついてるのは全然集中できないし直ぐに疲れちゃってダメだった。丁度良かったのはラジオドラマ。ヒプノシスマイクが好きなのでドラマパートを流してずっと寝ていた。しかし、ドラマパート聞きながら寝たら夢の中で一二三と独歩と一緒にほのぼのに攻撃を受けてめちゃくちゃうなされて熱が上がったので気をつけて欲しい。真似する人もいないと思うが。
 
夜にいつも聞いているラジオがあったので2時間近く流していたが、ラジオは刺激の強さが丁度良かったー!!ラジオお勧め。そういえば前に事故でけがした時もラジオに助けられたなと思い出す。
 
就寝後も2時間ごとくらいで起きてしまう。5時に体温計ると37度台になっていた。まだ熱はあるけど、あきらかに身体が楽になっている!!!!昨日とは全く違う、テレビも少しなら見られるし、起きていても寝ていてもしんどさがない。
 
そして接種から48時間が経過。すっかり回復しました~!!と言いたいが、まだ残る微熱。仕方ないので横になってはいるが、確実に回復しているので気が楽。結局平熱になったのは摂取後58時間くらい経過した後だった。長かった。
 
 
 
以下、対策でよかったことの箇条書き。
 
 
・無駄になろうとも、準備はしておくのが大切だなと思う。熱が上がる時の準備は個人差があると思うけど、飲み物と食べやすいものをいくつか揃えておくこと。薬は、私はたまたまかかりつけ医にカロナール処方して貰えたが、自分でも普段使ってる鎮痛剤を用意していた。頭痛薬にもなるしあって損はない。
 
・ゾクゾクする寒気が辛かったので、布団以外にも何か温める手段があるといいと思う。私はあずきのチカラにすごく助けられた。
 
・腕の痛みは感じて直ぐに冷えピタを貼っていたおかげか、そこまできつくはなかった。枕を高くして寝ると、無意識に寝返りを打ってもダメージが回避できるのでお勧め。
 
・ゼリーとかプリンとか用意する人いると思うけど、直で吸えるのが便利なのでオススメです。スプーンすら用意したく無くなるし、こぼす(こぼした)。あとスポドリもいいけど飽きるからお茶。枕元にストローとプラカップ用意して置いて、氷入れた水筒にお茶入れたのを適宜飲んだのが飲みやすくてよかった
 
・冷えピタは最高。腕にもおでこにも装備できる。アイスノンあると尚良し。夏の就寝時にも便利だし。
 
・あとメモ。ひとり暮らしの人は特に必要では?熱で記憶なくなるし、何かあった時に症状を記録してるのは役立つと思う。薬のタイミング分かってほんとによかった。
 
私は幸い熱と倦怠感、腕の痛みくらいですんだが、コロナはこれより遥かに辛いのだと思うと絶対ひとりで自宅でやり過ごせるわけがないと思う。ワクチン接種で絶対罹らないわけではないけど、罹る確率を下げ、罹っても症状を和らげてくれるなら私にとっては有難いことこの上ない。自分は既往症もないし同居家族がいるわけではないから、ゆっくりでいいかなと思っていたが、いろいろあって受けられた。日々都心まで通勤しているのでありがたいことです。医療関係者の方に感謝しつつ、私にできる最大の貢献「健康でいること」にこれからも努めます。

ちゃんと観てますか?『特典映像』

この世に『自分以上にだらしない人間は居ないのではないか? 』と日々思って生きている。

 

(思いつきで作ったブログなのでまだ体裁整えてないのですが、ここは「だらしない人間」が「加齢と向き合う日々」のふたつのテーマを主軸としています、一応。まあ細かいことはなんでもいいですよねハッハッハ)

 

月額会費を支払えば、映像や音楽などのコンテンツが自由に視聴できるストリーミングシステムが世の中に浸透して結構経つ。私も音楽と映像などでいくつかお世話になっている。幾ばくかのお金で膨大な量のコンテンツに触れることが出来るのも魅力の一方で、配信されているものに限り(偏り)があったり、かたちあるアートワークに触れることが出来ないという減点ポイン トも勿論ある。しかしモノグサな私にはそれ以上に「 音楽データの取り込みをしなくていい」という恩恵が大きい。聞きたいけれど聞けない音源は買えばいい。手元にずっと置いておきたい音源も買えばいい。それはそれとして、スマホでいつでもサクッと聞けることは本当に素晴らしい。どちらにも無くなって欲しくないと心から思っている。

 

しかし素直に考えて「モノが売れる」 ことは作り手へのバックも大きいだろう。その辺の話をしたいのでは無いので端折るけど、ディスクを売る人達はストリーミングに対抗してどうにかしてモノを売りたいと考える。そこで出てきたのが「特典」だ。CDや映像ディスクだろうが「限定盤」 と称される、通常盤より少し値段は上がるもののファンにとっては喜ばしい「なにか」がおまけとしてついていることが多く目につくようになった。豪華なパッケージ、ブックレットやグッズがついたり、レアな音源だったり内容は様々だが、最近では映像コンテンツがついていることも多い。バンドならばライブ映像を付けたりもよく目にする。かなりのボリュームで入れてくれることも多く、 一本ライブディスクを買ったと思えば購入者としてもコスパの良さを感じることが多い。ファンは喜んで買うだろうし、出す方ももう終わったライブ映像はクオリティが担保されていて安心だ。わざわざライブ映像をパッケージングして単体として出すのは大変だけど、おまけならばというのも本音であろう。


それはいい。win-winだ。めちゃくちゃありがたいことだし、今後も何卒宜しくお願いしたい。

 

で、本題に入る。それ、観てますか?『特典映像』ちゃんと観てますか?リリースされて喜んで買って、それちゃんと観てますか?

 

もう言っちゃいますけど、私はあまり観ていないんですよ!!!!ちゃんと数えた訳では無いけど、申し訳ないくらい見てないです、実は。
もったいなくて、開けたくなくて、とかじゃあないです。単に見てないんです。見る気満々で買ったのに。なんなら、映像の円盤をわざわざ買って観てないのとかある。平気である。 なんでだよ、じゃあなんで買ったんだよおまえは……富豪のお戯れかよ… …むしろ底辺で生きているのに……。

 

理由を考えてみるに「行ったライブだから」 とかも思いつきましたが、一番の理由は「時間がない」。 そりゃあそうです。今までは曜日を問わずライブへ行きイベントへ行きボドゲをしたりしていた。家にいなきゃそもそも見る時間もない。じゃあ隙間時間でちょこちょこ見ればいいのに「 せっかくならしっかりちゃんと観たいから」 というもっともらしい理由で先延ばしにする。そうこうしているうちにタイミングを逃し、 気持ちも落ち着いてしまったらなかなか手も伸びなくなる。自然と部屋の隅にディスクは積まれ、いつの間にやら地層を成すのでした。


これでいいわけがない。「積読も教養の内」というが、積み円盤はただの不燃物の山だ。

 

と、いうわけで。 この4連休はこの積まれに積まれた円盤を崩します。今まで受け取った特典という特典を享受しつくします。ただ手元にあるだけの燻っている物体を、再生することで本来の「特典映像」へと昇華できるのは私だけなのです。いいんだよ、だらだら流すんでも。それじゃ内容が頭に入らない?じゃあ何度も見ればいいじゃない。時間ならあるはずだ。なんせ今は緊急事態宣言中なのだから。

 

 

 

 


 

歳を取るのは素敵なことなのか?

「歳を取るのは素敵なことです そうじゃないです~か?」中島みゆきに軽やかに問われても、 私は何と答えたらよいのかわからない。書いていて気づいたけど、この例えがわかる人がそもそも少ない。でも先行きます。時間ないんで。

 

今年も誕生日を迎えまたひとつ歳を重ねた。インターネットはいろいろ面倒なので 敢えてぼやかしたいが、ワクチン接種の問診票で年齢を書いてびっくりした。言葉にすると急に現実になる。マジか。マジなのだ。

 

――「私が虚しさを感じることがあるとすれば、あなたと同じように感じている女性がこの国にはたくさんいるということ。今あなたが価値が無いと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。自分がバカにしていたものに自分がなる。それって辛いんじゃないかな。私達の周りにはね、たくさんの呪いがあるの。あなたが感じているのもその一つ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい」(ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」最終話)

 

先日結婚を発表した星野源新垣結衣がかつて主演していたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」 。若夫婦を見守るおば役の石田ゆり子演じる百合ちゃんが、かなりの年齢差のある恋愛について歳下の女子から揶揄された時にこう言って役と同じ世代から大きな共感を呼んでいたことはまだ記憶に新しい。 新しいとはいえ、もう云年前のことではあるが。 この云年を最近のことのように感じてしまうのも、 加齢のなせる業なのだとしたらちょっと素敵なことのような気もする。話が逸れた。

 

百合ちゃんのセリフ、誠に真実かと思う。そうなのよ、 みんないつかは歳を取るのよ。若いままではいられないのよ!! 百合ちゃんの言葉は私のように「 もう若いとは言いにくくなってしまった女」にしみじみと響いた。 膝を叩きまくり顎が胸にめり込むほど深くうなずきながら、 しかし私は同時にこう考えていた「では自分は、 後続の若い女子に胸を張ってそう言えるほど納得のできる歳の取り 方をしているのか?」

 

答えはNOだ。 残念ながら恥ずかしい年の取り方しかしていない。 でも加齢について憎むだけとも思えない。 なんとも複雑な気持ちで焦ったりあきらめたり笑ったりして日々を過ごしているのである。 そしてそれは今に始まったことでもない。もうずっと、 最初に『加齢』 という言葉と向き合ってから10年近くこの気持ちを抱えている。 その理由が何なのか。加齢とどう向き合えばいいのか。 誰かのヒントになるようなものはないとしても、 もしかしたらこれから綴ろうとしている駄文を読んで安心したり共感してくれる人もいるかもしれない。 何より自分の記録として残しておきたいので、 このブログを書いていこうと思う。

 


けどまあ、これで終わるかもしれない。他に時間を使いたくなったら容赦なくそうします。残された時間はきっと、私が思うよりも早足だろうから!!やりたいことを、やれ!!